コラムコラム

悩んだらハズキルーペを思い出せ

2021.06.17

最近、目が疲れています。パソコン、スマホ、本など長時間見ているからですが、共通点は「近くのものを凝視している」ということ。時間を見つけて遠くの景色を見るようにしないと、老眼鏡が必要になる日が来るかもしれません。

 

 

老眼鏡と言えば・・・

 

数年前にハズキルーペのテレビCMが話題になりました。

 

「ハズキルーペだーいすき!」

 

あれです。妙に頭に残ります。

 

 

ちょっと時代遅れのダサカッコよさは、昨年大ヒットしたDA PUMPの「USA」にも通じるものがありますね。

 

 

 

ルーペは近くのものが見えづらい人向けにものを大きく拡大するレンズ。虫眼鏡のようなものですよね。昔からもありました。それを眼鏡の型にしておしゃれにしたのが、ハズキルーペ。ピントを合わせる老眼鏡とは違います。

 

近くのものはルーペの部分で見て、遠くのものはルーペ以外の部分で見るのが特徴です。

*

「ミクロなものは引いて見る。」

 

私のクライアントさんが、最近、社内で表彰されました。

 

昨年までは転職も考えていたのですが、セッションを進める中で今の会社で自分を成長させることが現状は最善の道であると決めました。そして今年に入り、仕事とは直接は関係ないですが、経営層に対してある分析結果を提案したら、
思った以上の評価を頂いたとのこと。

 

彼曰く、

 

「コーチングで得た”視座を高める”考え方がポイントでした。会社全体の事業を俯瞰した上で、自分が経営層になったとしたら何を得られたら経営判断に役立つかを考えてみました。」

 

とのこと。

 

 

自分から問題意識を持って、仕事の枠を広げる姿勢は素晴らしいです。

 

目の前の問題に夢中になる余り、近視になってしまったら、こんな風に引いて見る、俯瞰して見ることも必要です。

 

 

「マクロなものは近づいて見る。」

 

逆に目の前の問題が大きすぎて、見えにくいこともあります。

 

以前コンサルティング会社で働いていた時にドイツに約1年間駐在していました。

クライアントが日欧米で展開をしていた大きなプロジェクトで、私は欧州の営業組織改革のプロジェクトを担うことになりました。当初は、

 

  • プロジェクトの対象範囲が大きい
  • プロジェクトのゴールもあいまい
  • プロジェクトに関わる人数が多い

 

ことで、

 

「自分は誰のために仕事をしているか」を見失う時期がありました。

 

 

そんな時、先輩から、

 

「目の前のクライアント担当者1人の役に立つことを考えろ。」

 

と言われたのを覚えています。

 

 

問題が大きい場合は、自分が見える範囲まで小さく分割する。問題に近づいて、エネルギーを集中する。そんなことを学びました。

 

 

「問題との距離感」を常に意識する。

自分の頭の中にもハズキルーペを持っておきたいものです。

 

 

奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -