コラムコラム

「地」と「図」が変われば、「世界」が変わる

2021.12.16

2021年も2週間あまりとなりました。いろいろありましたよね~。

 

あなたにとって今年はどんな1年だったでしょうか?

年初に思っていたことはいくつも実現できましたか?

 

 

コロナ禍での生活にも良くも悪くも慣れてしまいました。マスクをすることも当たり前になりましたが、私は人が近くにいない時は、なるべく外しています。何でもそうですが、「なぜこれが必要なのか?」と疑う目は持っておきたいものです。

 

*

 

私は昭和生まれですので3つの時代を生きてきました。

 

  • 昭和
  • 平成
  • 令和

 

です。

 

そして、それぞれの時代で社会を揺り動かす大きな「ショック」がありました。何だと思いますか?

 

  • 昭和・・・オイルショック
  • 平成・・・リーマンショック
  • 令和・・・コロナショック

です。

これは何を意味するのでしょうか?

 

 

コンクリートや車・家電といったモノから、
不動産・株・投資、
さらには、ネット・情報・ヒト

 

への流れ。

 

終身雇用を前提とした就社、
転職・リストラ・M&Aが加速する就職、
クラファンなど魅力あるヒトをお応援する就人

 

への流れ。

 

 

これらは、今までの常識がひっくり返る大転換期に起きます。コロナ禍の今はまさにそう。こういう時は、天動説から地動説へ時代が変わったように、物事の見方を大きく変えることで、ビジネスや人生が大きく変わるチャンスでもあります。

 

*

 

「天」と「地」を変えることに関連して、「地」と「図」という考え方があります。

編集工学研究所の松岡正剛さんが、著書の「知の編集術」で提唱しているものです。

どんな情報も「地(ground)」と「図(figure)」に分けることができます。

 

「地」は情報の背景にあたるもの、「図」は認識されている情報の図柄。
「地」となる情報の上に、「図」となる情報が乗っています。

 

 

情報の「分母」と「分子」、あるいは「文脈」と「意味」と言ってもいいです。この「地」と「図」の見極めることで、物事の見方がガラッと変わります。

 

例えば、

 

「図」を(運動会)と見立て、

⇒(家族)を「地」にすると(写真撮影場所の争奪戦)
⇒(商店街)を「地」にすると(街おこし)
⇒(ウーバーイーツ)を「地」にすると(ドル箱)

 

あるいは、

 

「図」を(お金)と見立て、

⇒(子供)を「地」にすると(おこづかい)
⇒(大人)を「地」にすると(生活の支え)
⇒(お年寄り)を「地」にすると(オレオレ詐欺の餌食)

 

となります。何となく、イメージがつきましたか?

 

 

先日行った大学生向けのワークショップでも、一口に「環境問題」と言っても、

 

  • 子供にとっての 「環境問題」
  • 大学生にとっての「環境問題」
  • 政治家にとっての「環境問題」

では、それぞれ見方、見え方が変わってくるという話をしました。

 

  • レジ袋の有料化
  • 異常気象
  • 原油高

 

といった情報も、背景となる情報を考えると、全てつながっているんです。

 

 

もし、あなたがビジネスで何か課題(図)として捉えているものがあるとすれば、その背景・前提・構造(地)を大きく動かすことで、新しい概念(地・図)が生まれると思います。

 

ぜひトライしてみて下さい。

 

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人生は一度きり。
イチドでだめなら、もうICHIDO。
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奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -