コラム
2021.03.11
今日で東日本大震災から10年が経過しました。被災された方には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。震災に関係した方々は、3月11日を境にして、人生が激変したと思います。悲しみも苦しみも不安も希望も抱えながら、1日1日の積み重ねがあって「今」があるのだと思うと、時間の重みを感じます。
2016年の夏には石巻〜女川町〜松島町とまわりました。地震と津波の爪痕が至るところに残っていましたし、建物や道路のハードな部分の復興が進んでも、人々の心が癒えるにはどれほどの時間が必要なのだろうと思いました。かつて当たり前にあった人々の交流は途絶えてしまいました。お金や資源が一部の人間に偏っている社会では、世代を超えて伝えていくことの意義が薄れているように感じます。その先に何があるのでしょうか?
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「奥富さん、社員のモチベーションが上がらないんですけどどうしたらいいですかね?」
先日、ある経営者との話の中で出てきた質問です。
中小企業の多くが少なからず抱える問題だと思います。
一方で、その社長に会社としてどんなことをしているか聞いたところ、
などされているそうです。
ここ数年は利益体質になってきていますが、会社のレベルアップのために社員にも更なる変化を望んでいます。
社長の話を聞いたところ、すでにかなりのことをトライしていて、素晴らしいと感じました。社長の俯瞰力と行動力も相当なものです。あなたの会社では、いかがでしょうか?
社員や部下のモチベーションを上げるために何かされていますか?
そもそも仕事へのモチベーションは、必要でしょうか?
理想は、モチベーションという言葉など必要ない組織をつくることです。
給料・休日・役職など、モチベーションが上がるための「何か」を会社も社員も要求することのない状態を目指すべきです。そうは言っても、その道のリは簡単なものではないでしょう。まずは、経営者やリーダーの立ち場にあるあなたが、仕事を楽しみ、社員を巻き込むことがポイントだと思います。
リーダーのやるべきことは、
・仕事をつくる
・売れる仕組みをつくる
・ブランド力を高めること
・社員に教養をつける
ことだと思います。
社員が会社という虫眼鏡を通して、社会を見る機会を増やす。つまり開かれた組織にするために試行錯誤することがリーダーの役目なのではないでしょうか?
私も家業に戻って10年が立ちました。その間、いろいろな面で社内環境整備をしてきたので、仕事は流れるようになってきたと思います。
流れるから同じように見える。それがマンネリ化、ルーティン化してきたともとれます。冒頭の社長の会社では「マンネリ化・ルーティン化」をネガティブにとらえていましたが、一概に悪いことではないのです。
企業の規模に関わらず、これからは「価値教育とリソースの再活用」が企業の生き残り戦略には不可欠だと思います。
そして、私の会社の目指すところは、ほったらかし経営です。