コラムコラム

未来生産

2022.02.02

前回のコラムでは、「未来」について書きました。

 

多様な価値観が溢れる世の中では、数年先を見通すことも難しく、未来を考えることがなかなかできない。経営者であれば、めまぐるしく変わるビジネス環境の中で、会社の方向性を決めていくのは非常に難しいと思います。私も日々実感しています。

 

 

それでも、「未来」をつくることができます。目的、選択肢、覚悟を明確にしていけば、未来は開けてきます。「未来」をつくるには3つのソウゾウが必要だと書きました。

 

1. 想像
他者への関心や、世の中の問題への好奇心です。想像力をどれだけ持つことができるかによって、「未来」の形も変わります。社会や顧客のどんなことが気になりますか?ずっと変わらない問題は何ですか?その理由は何ですか?

 

2. 創造
想像力を働かせたら、自分なりに表現をして、世に問うていきましょう。正しいか間違っているかなんて関係ありません。「哲学とは概念(コンセプト)の創造」だという言葉があります。あなたのビジネスではどんなコンセプトを世界に創造していきたいですか?

 

3. 送贈
自分で思考し、表現をしていくだけでは十分ではありません。あなたが創造したコンセプト、つまりギフトを弱者や必要としている人に届けましょう。自分のためだけではなく、誰かのために未来をつくりましょう。5年後、10年後、100年後に残したい価値はどんなものですか?どんな世の中だったら、後悔なく死ぬことができるでしょう?

 

*

 

何となくわかったけれど、イマイチしっくり来ない方も多いと思いますが、今回は未来をつくるには、具体的に何をしたらよいかを考えてみます。

 

未来とは、今この瞬間の1秒後、1日後、1年後、100年後なわけですが、どうすればよりよい未来になるのでしょう?いくつかのアイデアを挙げますね。

 

 

1. 問いを立てる
まずは、問いを立てることです。それも良い問いを立てること。良い問いは、感情や行動にプラスの変化を与えるものです。

 

「実現することで何を得たいのか?」
「何があれば実現できるか?」
「具体的にできることは何か?」
「どんな考えが自分の行動を止めてるのか?」

 

その辺りから、いろんな問いを立てること。それが未来をつくる起点になると思います。

 

 

2. 期待値を上げる
これは自分に対しても相手に対してもです。

今している仕事に対して、

 

「自分ならもう少し出来るはずだ」
「あなたならもう少し出来るはずだ」

 

とストレッチさせてみましょう。

 

あなたが上司であれば、部下に対して辛い仕事ばかり押しつける前に、あなた自身が一番動き回って結果を出すことが大前提です。

 

 

3. 全体に貢献する
メジャーリーガーのダルビッシュ有選手は、YouTubeや本などで、変化球の投げ方を細かく解説しています。

 

 

プロ選手であれば、自分の武器になる技術や考え方を誰かにシェアするなんておかしいと思うかも知れません。しかし、ダルビッシュさんは、野球界全体のレベルアップになるのであれば、全然構わないと言っています。

 

これは、未来につながる考え方ですね。

 

 

4. DIY精神を育む
とにかく今は、動かないです。ネット社会とコロナ禍が重なり、手足を動かす機会も頭を動かす機会が一気に減っています。考えなくても生活できる環境があります。そうすると未来はつくりづらいでしょう。

 

フィンランドでは、小学校の子供たちはどんなに寒くても外で遊ぶ時間をとるそうです。自分たちは「そういう環境で生きている」ということを体感覚で覚えるのでしょう。また、遊具をつくったり触ったりする時間も大切にしているそうで、自分の感覚というものを小さい頃から育んでいるそうです。日本では、禁止事項ばかりで冒険をさせない、なるべく安全な環境を用意してあげるという風潮が強いよう思います。

 

 

他にもいろいろアイデアは考えられますが、総じて言えば、

 

未来というのは「共有感」

 

なんだと思います。

 

 

あなたが誰かと共有したい世界はどんなものですか?その世界をつくるために、今からできることは何でしょう?一つ一つ言語化し、行動しながら形にしていきましょう!

 

 

リーダーシップを持って自分らしい生き方を実現するあなたいっしょにより良い未来をつくっていきましょう!

奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -