コラム
2020.12.10
もし、子どもから、「どうして働かなければいけないの?」と聞かれたら、皆さんは何と答えますか?
答えに窮したのであれば、今の働き方や生き方を見直す絶好のチャンスだと思います。
最近、幡野広志さんの「ぼくが子供のころ、ほしかった親になる。」という本を読みました。ガン(多発性骨髄腫)で余命宣告を受けた35歳の父が、2歳の息子に伝えたい大切なことを綴った本です。本の中に、「夢を叶えるためにお金と仕事というツールがある」という言葉がありました。
小さい頃は、なりたい職業を夢に書いていたと思います。
仕事=夢
夢=職業
と考えていたから。
「サッカー選手になりたい。」
「お医者さんになりたい。」
「幼稚園の先生になりたい。」
それが、いつしか、
お金を稼ぐために仕事をするにすり替わってしまう。
もちろん、お金を稼ぐことは生活のベースになるので大事なこと。でも、お金をもらって安定した人生を送ることは夢なのでしょうか?
本来は、夢のために仕事とお金を使うべきなのに、夢を描くことを忘れてしまっていませんか?
夢を持っていない人や夢を語れない人は、他の人にも夢を見るのはやめた方がいいというプレッシャーをかけてきます。いわゆる「ドリームキラー」です。親や友人から、
「夢を見るなんて甘い。もっと現実的になれ。」
そんな声を聞くかもしれません。
でも、そんな声に耳を傾ける必要はないですし、なるべくそういう人とは距離を置きましょう。夢を見て、夢に向かって行動した人だけが、夢を実現できるのですから。
できることなら、誰しもが充実した仕事、人生を送りたいと思います。でも、現実は多くの困難や悩みにぶつかり、手探りでみんな自分なりの働き方や生き方を見つけています。私は、今までにいろいろな方に話を聞いてきましたが、一人ひとりからもらった言葉は、それぞれの人生が滲む「生きた言葉」であり、しなやかに生きていくための「貴重な知恵」だと思います。
今日は、その言葉のいくつかを紹介します。
『仕事はお金のためには絶対したくないです。自分の人生の半分以上をやりたくないことをして過ごしたくはないです。
でも、そうせざるを得ない人も世界には沢山います。
そういう意味では自分の好きな事、やり遂げたい事に繋がる仕事が今出来るという事は自分が置かれている環境が恵まれていると思います。』
『人の生きる道って、いくつもの支流が流れ込んで、だんだん大きな川になって、最後は海へ還るみたいな感じかと。
今の仕事に行き着いた経緯もたくさんの支流があるのですが、ひと言でまとめると文章を書くのが好き、本が好きという言葉に尽きます。』
キャリアデザインで迷っている人に対してアドバイスを行ったり、生活や仕事の質の向上に少しでも役立つことができるような活動に携わっていきたいです。
人とのつながりを実感でき、人の自立や夢の実現を後押しすることが私の生きがいです。仕事や生活の中で直面するさまざまな問題を解決するための手段として、相談者と共有できる「場」を作り、自ら方向性を見いだし、主体的に行動することを支援していきたいと考えています。