コラム
2021.06.03
前回は人生に必要な3つのものについて書きましたが、今日は別の視点で、人生に必要な3つのモノを考えてみました。
それは、
です。
とにかくあらゆるメディアから情報が入ってくる今日では、自分の頭で考えて行動していかないと、人生もビジネスもつまらないものになっていきます。そして、誰かのアイデアを真似たり、他人の考えを鵜呑みにするだけでは、自分の人生を生きているとは言えません。
ビジネスにおいても、あなた自身のオリジナルの考えを増やすことができれば、他人の評価を気にすることも減りますし、自然と結果が出るはずです。
頭の中にある言葉になっていないモノを自分の外に出すことで、自分の考えが見えるようになります。口に出すのも良いですが、それだと文字として残らないので、やはり紙に書き出すのが一番です。考えながら書くというよりは、書きながら考える感覚です。
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「手紙」という漢字は、日本と中国では全く違う意味であることをご存知ですか?
「手紙」は、中国ではトイレットペーパーのことを言うんです。まさに文字通り、手で使う紙ですね。それでは、手紙を書くことを中国では何と言うのでしょう?
「写信」といいます。
自分の信じていることを紙に写すんですね。なるほどなぁと思いました。とても素敵な表現ですよね。
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ネットやSNSでのメッセージは、どこにいても、すぐに届きます。
余計な時間を極限まで削る、まさに0.1秒の世界。
メッセージが届いたらまたすぐに返信しなければいけない。
既読スルーなんていうのもSNSならではの現象です
手紙は、その対極にあります。
便せんや切手を選ぶ。
文章を何度も書き直す。
間違って読まれる。
届かないことだってある。
それでも、伝えたい気持ちが伝わる瞬間に変わるまでの時間を愉しむ。それが手紙の価値です。
紙に自分の考えを写す、つまり思考を紙に書き出すことは、自分に手紙を書くようなものです。その習慣を身につければ、人生はもっと豊かになると思います。
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さぁ、白い紙とペンを用意して、あなたが疑問に思うことを問いの形にしてみましょう。一日5分でもいいです。たまった紙は、定期的に捨ててしまいましょう。
一つの問いに対しては、短時間(1~2分)で答えを出す方が効果的です。
たとえば、ある日はこんな問いを考えてみました(問いと答えで15分)。
思考を深めていくと、一つの問いから上下左右いろんな方向へ新しい問いが出てきます。
また、別の日にはこんな風に思考メモを走り書きしました。
Q. 人はなぜ、行動できないか?
不安
危機感がない
考えすぎ
自分事として認識できない
目的がない
環境が整っていない
などの理由がある。
Q.「行動が大事」の意味を本当に分かっているのか?
分かっていない。だから行動できない。そもそも、「行動が大事」を抽象的にとらえてしまって、言葉として理解するだけで腹落ちしていない場合もある。脳が「行動しろ」と命令しても、「行動って何???」となる。
「食べることが大事」
「朝食が大事」
「生野菜と良い塩、フルーツが大事」
では、感覚の理解度も変わる。
Q.言葉に重みをもたせて行動してもらうには?
行動する目的
・全体の設計を見せる
・メリットを伝える
・やらないリスクを伝える
行動する内容
・ブレイクダウンする(具体化のレベルを合わせる)
・時間軸を入れる
・ゲーム性
行動するための伝え方
・明確なオーダーにする(役割と責任とセットで)
・はっきりとした口調
・危機感をあおる
・リーダーが10倍動く
行動した後の評価
・アメとムチ
・完了する前に次の目標をチラ見せ
いかがですか?
ぜひ、高速で自分の考えを書き出すことを習慣化してみてください。完璧を求めないでください。
ちなみに、冒頭「ゴミ箱」と書いたのは、不要な紙をゴミ箱に捨てるのではなく、古紙としてリサイクルしましょうという意味です。
6月は自分にたくさんの手紙を書いて、思考訓練の月にしましょう!