コラムコラム

「未来」を編集する

2022.12.20

あ~、夢のような時間が終わってしまいました。
サッカーのワールドカップです。

 

決勝戦もドラマのような試合になりましたね!
メッシが唯一獲れなかった金色のトロフィーを持ちあげた瞬間は、格別でした。長年待ち焦がれていたわが子を持ち上げているような表情でした!

 

ここまでの道のりはとても想像できませんが、一般人の私たちでも到達できる目標はたくさんあります。問題は、そのための「準備」をどのくらいできているか?量・質ともにです。

 

2022年が終わろうとする今だからこそ、目標に向けてどれだけできたかを振り返ってみませんか?いっしょに振り返りをしたい方はメッセージをくださいね。

 

今日は、お願いがあります。

 

以下、私が考えていることを文章にしました。これは私の来年以降のテーマにもつながります。読んでみた感想でも、質問でもなんでもいいので、お返事いただけると幸いです。

 

連絡先:
hirokutomi@gmail.com

 

 

1)編集とは何か?

 

【照合】
日本は今、何を「編集」すべきだろうか?僕は編集的世
界観を魅せることで、働く人の孤独を解体してみせたい。
異なる個人が、異なるままにいられる群棲地を創造して
みせたい。それが、編集的社会の一端と言える。日本の
会社は長らく賃金が上がらない。1990年代からほぼ横ば
いで、OECDの中で最下位グループに入る始末だ。大企業
による下請け構造や終身雇用制といった硬直的なシステ
ムが依然蔓延るために、ブルシットジョブを増やし、競
争力のある商品を生む土壌が育ってこなかった。起業家、
経営者予備軍、女性らを増やす施策が、社員を会社から
自立させる。結果、賃金水準の底上げにもつながる。企
業がヒトを養成するのではなく、ヒトが企業を開発する
視点が求められる。さらに、非正規労働者やテレワーカ
ー、未婚者の増加により、社会的に孤独や孤立を感じる
人がますます増えるだろう。孤独の解消、自己の回復は、
社会お題として非常に重たい。

 

【連想】
そんな日本を俯瞰した上で、社会・会社・個人が有機的
につながるためには、何が必要だろうか?僕は、「感動」
「参加」「信頼」の3つの「!」がキーワードと見てい
る。3つの要素はおおまかにこんな感じだ。

 

感動「マジか!」:
・関心・共感
・非常識・非日常
・集中・没入

参加「ヨシっ!」:
・身体・居場所
・役割・仲間
・追体験・トライ&エラー

信頼「だよね!」:
・時間・再活用
・投企・期待感
・目的・価値観

 

従来の資本主義社会の限界が見える中、コロナ騒動とウ
クライナ危機が今まで何とか保っていた社会・会社・個
人のパワーバランスを変容させた。国や会社が社員を守
るだけの余裕がなくなったのだ。大きな構造変化の中で、
個人も社会や会社と適度な距離感をとりながら、自らの
在り方、生き方を編集していく時代に入ったのだ。

 

編集は感動から生まれる
編集は参加から生まれる
編集は信頼から生まれる

 

これは、働く人であれば誰にでも言えることである。企
業も意識的に情報を編集して、社会お題に対してのカマ
エをとり始めた。ソニーは感動をミッションに据えV字
回復し、立命館大学とヤマハは「感動を科学する」共同
研究を開始し、オリィ研究所は「分身ロボット OriHime」
で外出困難者の社会参加を実現、ヤッホーブルーイングは
ビールファンと「超宴」を数千人規模で開催した。

 

【冒険】
従来の「商品・ルール・お金づくり」の資本主義構造に
疑問を呈する人達は、「関係性・時間・価値観づくり」
へ働き方や生き方をシフトしている。「好き・偶発性・
自立心」そんな言葉を大切にする人達に共通するものは
何か?それが「編集力」である。彼らは、他人の評価や
世間の常識に振り回されるのではなく、世の情報を常に
俯瞰し、関係づけ、構造化し、表現している。自分の中
に「異質なもの」をたくさん取り入れ、一見共通点のな
いもの同士に、新たな関係性を見出している。そこに編
集の醍醐味と可能性がある。枯山水、ポケモン、神仏習
合、どんぶり勘定、ファミリービジネス、リサイクル精
神、そういった「日本らしさ」と会社・個人の強みをイ
ンタースコアし、社会で実践・検証・遊んでみようでは
ないか?わたしたちは生きながらにして、新しい民族に
なることができる。編集を通して、いつでもどこでも、
方法日本を賛美する群棲族になることができるのだ。

 

奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -