コラム
2020.12.07
新型コロナウイルスの感染拡大により、業績が悪化している会社が増えています。社員を他社へ派遣したり、飲食業が業態転換したりするなど、今までの常識を壊す取組みをしています。
会社も生き物なので、環境に適応し、顧客に選ばなければ、生き残ることは難しいですが、コロナ禍で、その変化のスピードがより速く求められています。
リスクを分散させるために事業を多角化することも一つですが、一つの事業を深く、強く、極めることも一つです。
日経MJが毎年発表しているヒット商品番付。東の横綱には、あの「鬼滅の刃」が選ばれました。その「鬼滅の刃」で、我妻善逸が師匠から言われたのが、冒頭の言葉です。
一つのことしか出来ないなら、それを極め抜け。極限の極限まで磨け!」
善逸が使える技は、霹靂一閃という技1つのみ。鬼殺隊の剣士さらに柱になれば、多くの型を持っていますが、ヘタレ善逸は一つのみ。バカの一つ覚えと言われそうです。
しかし、その反対が器用貧乏なのかもしれません。キャリアで考えれば、新卒一括採用、年功序列制度、終身雇用制度という制度が多くの器用貧乏をつくってしまいましたが、それも今の時代では通用しなくなってきました。
誰かが型を用意するのではなく、自分で自分の型をつくらなければいけません。そのためには、仕事を通して自分は何を大切にしていきたいのかを考えていかなければなりません。会社が提供してくれる仕事や環境の中に、その答えを見つけていくことが難しければ、まずは、
「こういう問題が世の中からなくなってほしい。」
「こういう人たちが増えていってほしい。」
そんなところから考えてみてはどうでしょう?自分が社会というキャンパスにどんな作品を残していきたいのかを。
一つのことしか出来ないなら、それを信じ抜いてみましょう。