コラム
2020.11.30
今年も残り1ヵ月となりました。
そんな11月末ですが、気持ちばかり焦って、ビジネスで成果を出せていない人もいれば、やるべきことを淡々とやる人もいることと思います。
トルストイは、流れ進むのは時ではなく、私たちだと言っています。
時間に振り回される必要はない。
どのように時間を使うかは自分で決められる。
のはずなのに、過去にできなかった時間を後悔し、未来を拓くであろう時間さえも自ら閉ざしてしまうことがあります。
私はこの時期になると例年、新しいカレンダーを購入します。
カレンダーは仕事用と自宅用で決まったものを購入していますが、自宅用には北澤美術館のカレンダーを飾っています。ガレと近代フランスのガラス工芸と「心象風景への旅」と題した日本画の2種類。西洋と東洋のアートの輪郭を垣間見ることができて、とても気に入っています。
名画や名品を見ていると、時間の感覚というものがなくなっていくことがあります。作品を通して当時の空気を感じている、何百年前に作られたものを今見ている、何か不思議なものですね。時間も人間もいつかは消えるものですが、残り続けるものもあります。
トルストイの言葉をちょっとアレンジしてみました。
流れ進むのはわれわれでもないし、ましてや時でもない。絶え間ない探究心である。