コラム
2022.01.25
今が一年で一番寒い時期ですが、体調はいかがですか?私は冷え性なので、生姜湯、カイロ、湯たんぽの三種の神器は欠かせません。
冬場は身体がカチコチになるので、先日行きつけの整体へ行きました。その整体は、コロナ禍の2年前にオープンしました。一番底にある時期にです。その勇気と決断は、本当にすごいなと思います。
そういう時期に開業をしたにも関わらず、着実にお客もついているようです(私もその1人)。フランチャイズや低価格を売りにしたお店ではなく、確かな技術とオーナーの人柄を含めた空間づくりが素晴らしいのです。
「何歳くらいまでこの仕事ができるんですか?」
とオーナーに聞くと、
「60歳とかは想像できない。」
「何十年先ではなく、今と数年先をしっかりイメージしていきたい。」
とおっしゃっていました。恐らく今は30代でなので、出来てもあと20年弱なのでしょうか。
あなたは、「未来」について真面目に考えたことがありますか?
10年後、20年後にしていたいこと、なりたいことはありますか?
先行きが不透明で、ましてやコロナ禍で今までの価値観が通じなくなっている中では、「未来」をイメージするなんて尚更難しいのかもしれませんね。
未来というのは、
【過去→現在→未来】
という時間の流れの概念ですが、現在は一瞬で過去になり、明日という未来は今日になれば現在になります。
未来と似た言葉に「将来」がありますが、「将来」の方が、実現性が高いと感じる時や、必然性を伴いそうな時に使います。また、「将来」は「未来」よりも、より主観的な概念ですね。
「将来は、政治家になりたい。」
とは言いますが、
「未来は、政治家になりたい。」
とは言いません。
逆に、
「ごみという言葉がない未来をつくりたい。」
とは言いますが、
「ごみという言葉がない将来をつくりたい。」
と言うと違和感があります。
ということは、まずは、あなたがビジネスや人生で何かしらの目的を持っているのであれば、自分に近い「将来」という言葉を意識的に使ってみると良いと思います。
そうして、自分の目的への道筋が見えてきたり、もっと社会や世の中にエネルギーを使ってみたいと思えた時は、「未来」への意識を高めると良いと思います。
*
「未来」をつくるには3つのソウゾウが必要です。
1. 想像
他者への関心や、世の中の問題への好奇心です。
想像力をどれだけ持つことができるかによって、「未来」の形も変わります。
2. 創造
想像力を働かせたら、自分なりに表現をして、世に問いていきましょう。
正しいか間違っているかなんて関係ありません。
哲学とは概念の創造だという言葉があります。
3. 送贈
自分で思考し、表現をしていくだけでは十分ではありません。
あなたが創造したギフトを弱者や必要としている人に届けましょう。
自分のためだけではなく、誰かのために未来をつくりましょう。
*
「現在」と「未来」を近づけるためには、「本来」という補助線を引いて見ると良いと思います。
仏教で、人は本来、空(くう)だから何一つ執着すべき物はないという意味ですが、一切から自由になった心境を表します。人間で言えば、「本来」は、赤ちゃんなのかもしれません。
大人になると「過去」を振り返ることが多くなります。後悔したくない、失敗したくない、そう思うと「現在」を
生きている実感が弱まります。つまり、自分の「本来」を取り戻すために、「未来」をつくるのではないでしょうか?
あなたの「未来」はどんなものですか?