コラムコラム

リーダーの役割は○○のマネジメント

2021.05.06

社長やリーダーは、会社を一つの方向にまとめながら、結果を出すというミッションがあります。テレワークや副業などが認められ、働き方が変わる中で、会社と社員との距離感も変わってきました。

 

オフィスでの雑談や会議が出来ないと、社員間の肌感覚のコミュニケーションが減ります。気配や配慮といった、ちょっとした違和感も感じにくくなっています。そうすると、何が起きるでしょうか?

 

 

社員が持つ会社の帰属意識や愛着心も希薄になる可能性があります。

 

今ままでのように、社長が社員を集めて声がけをしたり、働く背中で何かを語るようなことも減るかもしれません。そんな中で、組織の成長と、個人の成長の両立を実現するためには何が重要なのでしょうか?

 

  • 理念
  • 仕組み
  • お客の声
  • マニュアル

 

などはすぐに思いつきますが、いくらこれらのことに注力したところで、社員の意識と会社の目指すものが同じ方向に行くでしょうか?形だけ、目に見えるものだけを整えてもダメなんです。

 

*

 

 

私はあることをマネジメントすることが大切だと考えます。

 

そもそもマネジメントとは何でしょうか?

 

マネジメントとは、

 

  • 行動をコントロールすること
  • ルール・ゴール・条件を決めること

 

です。

 

そして、その目的は、

 

  • 組織のパフォーマンスを最大化すること
  • 生産性や創造性の向上を業績アップにつなげること

 

です。

 

稼ぐ社長やリーダーはあることをマネジメントして、うまく活用しています。

何だと思いますか?

 

 

それは、「不満」です。

 

「えっ!」と思われたでしょうか?

 

私は、社員の不満をよく聞きます。不満自体は悪いものだとは思っていません。もちろんただの愚痴や自分勝手な要望は論外ですが、仕事の生産性向上や会社を成長させるために必要な不満はOKです。

 

不満は、理想と現実のギャップに対する反応であり、不安が顕在化したものです。ポイントは、自分が変えたいことへの態度です。変えたいことを相手と自分にどれだけ求めるか。覚悟と責任の問題ですね。

 

 

組織をマネジメントするには、不満をマネジメントすることが必須です。理念や仕組みを整えるだけでは、不満は隠れてしまいます。

 

カリスマ社長がいる会社、社員の資質が金太郎飴のような組織、働きやすい環境(ハードとソフト)を用意してくれる会社では、表面上は不満がないように見えますが、それは心の底から満足もしていない状態です。

 

クサイ物には蓋をする会社は、社長やリーダーが本当の問題に向き合う覚悟が足りないと言わざるを得ません。盲目的な「いいね!」が増えるよりは、現状に対する変化を求める不満があったほうが良いと思います。もちろん、不満を受け止める側の力量が問われます。

 

 

不満は扱いづらいですが、組織に緊張感と躍動感を与えてくれるものなのです。

 

会社と社員の関係性がリモートになってきている中で、不満を上手にマネジメントすると人間らしい心の通ったコミュニケーションも維持できるのではないでしょうか?

 

あなたは、どう考えますか?

奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -