コラム
2020.12.31
今年最後のコラムになります。
(公財)日本漢字能力検定協会が毎年発表している「今年の漢字」は、「密」でした。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、家族や大切な人との関係が密接になったこと、政界や芸能界で秘密が多かった一年だったとの理由です。2位以下は、禍、病、新、変、家、滅、菌、鬼、疫でした。まさにコロナで始まり、コロナで終わった一年でした。
世界中の社会と経済がガラガラポンされ、新しい「玉」が続々と出てきています。ガラガラポンの結果、社会と会社、会社と家の境界が滲んできました。新しい「玉」を生み出すパワーとなるのがAIやクラウドで、オンライン会議、在宅勤務、宅配などは新しい次元のビジネスへ昇華しました。
人間が生活していくための三大要素である「衣食住」のカタチも大きく変わりました。元々は、健康で安全に生きるための「衣食住」でしたが、今は、働き方によって、着るもの、食べるもの、住む場所が規定されるような状況になりました。さらに働き方は、自分の使命感、存在感、幸福感から規定されるべきです。その純度を高めていく必要があります。
世の中が混沌としリアルとバーチャル、オンラインとオフラインなど、様々な境界が滲んでくると、マニュアル化、単純化、短期成果報酬の流れが強くなります。しかし、そうではなくて、あなた自身のビジネスや人生の純粋性を高めることに挑戦していきましょう。
リスクを最小限にするこは、他者と似通ったものしかつくることができません。それが、最大のリスクになります。
というわけで、私の今年の漢字は「純」です。皆さま、よいお年をお迎えください。