コラムコラム

まなびんぼう(学び貧乏)にならないために

2021.03.25

桜が満開になりましたね。

 

花見ができないのは残念ですが、遠くから見たり、写真をとってシェアしたり、そんな花見もたまには良いのかもしれません。今まで当たり前にできていた花見すらも出来ない現在、あなたは桜の花に何を思いますか?

 

ここで一句。

 

初桜 折しもけふは 能日(よきひ)なり

引用 松尾芭蕉

 

*

人は学ぶことが大好きです。

 

料理、音楽、ランニング、投資信託、SNSの使い方、集客方法、マーケティング・・・ 生まれてから死ぬまで、人は学び続けるといってもいいでしょう。あなたは、最近学んでいることは何かありますか?私も今までいろんなことを学んできましたが、最近感じているのは、「学び方」を根本的に考え直した方がよいということです。

 

わたしたちは、今までいろんなことを学んできたはずです。

 

親から、
先生から、
上司から。

本から、
スクールから、
体験から。

 

でも、それらの学びのうち、あなたの人生に本当に役立ったものはどのくらいあったでしょう?

 

学びが全て役に立つ必要はありません。趣味や道楽の範囲であれば、学ぶことが目的化してもそれは意味があるとも言えます。しかし、ビジネスの世界ではどうでしょう?ビジネスで結果を出すことにつながった学びは、どのくらいあったでしょうか?

*

 

そもそも、

 

親が言うこと、
先生が言うこと、
上司が言うこと、

本に書いてあること、
学校で教えること、
体験で知ったこと、

たちが正しいとは限りません。

 

一方的に得る知識は「情報」でしかありません。

 

何かを聞いて、

 

「なるほど。」
「勉強になった。」
「もっと勉強しなくっちゃ。」

 

そんな脳内トークが出てきたら、それは学んでいるのではなく、ただ情報をインプットしているだけです。食べ物の味も気にせずに、ただ口に放り込んでいるようなものです。

 

学ぶということは、学んだ先につかみたい「何か」(目的やアウトカム)を持っていないと時間とお金の無駄になってしまいます。

 

 

例えば、仕事上で何か分からない事があった時でも、

 

「○○という事が分からないので、どうしたらいいですか?」

 

というのと、

 

「○○という課題を抱えています。××という現状なので、AとBの方針を考えていますが、ご意見を聞かせてください。」

 

と話を聞くのとでは、雲泥の差です。

 

ビジネスで結果を出すためには、何を学ぶのか?このことに集中しなければいけないと切実に思います。誰かのコピーのコピーの言葉が、ネットや本にははびこっています。そんな世の中だからこそ、自分の頭で考えることが一層重要になります。

 

  • 学びたいテーマの理由をきっちり言語化する。
  • 学んだことの一部でもすぐに実行する。
  • 学びを誰かとシェアして、さらに醸成させる。

 

そんなことも大切な視点です。

 

そう、学んだのに何も得ていない、だからまた学び続けて彷徨う「まなびんぼう(貧乏)」になっていないか、今一度チェックする必要があります。言葉巧みに情報弱者を惑わす人たちの餌食にならないために。

*

 

それでは、質問です。

 

自分の頭で考えるために、知識は必要でしょうか?私の考えは次回、お伝えします。

奥富 宏幸
\この記事を書いた人/ リーダーシップ&キャリアデザイナー

奥富 宏幸 - Hiroyuki Okutomi -